「aviator」は「飛行家」という意味だったのね。映画を観てから初めて知った。観る前のハワード・ヒューズに対するイメージは、「野望家」とか「実業家」みたいな感じだったので、「飛行家」としてのロマンにあふれている様は意外だったし、かっこよかった。
極度の潔癖症という人間的な不完全さを持っているとはいえ、あれだけ頭が切れて、ハンサムで、金持ちで、、、だったら、「それくらいええんちゃう」と僻みたくなるが、そこはご愛嬌。映画としては公聴会あたりをヤマに盛り上げていくし、それなりにカタルシスもあって楽しめた。
ただ、この手の映画だとラストに「その後の主人公」を簡単に紹介するようなテロップが流れそうなものだが、この映画ではそれがなかった。映画は彼の人生の一部にスポットを当てているだけだからそれでいいんだ、ということなのかもしれないが、ハワード・ヒューズのことを知らない人間にとったら、その後のことが気になる。個人的には、ちょっと気持ち悪さの残る終わり方だったな。
ディカプリオももう30歳か~。「"son"と呼ぶな」って台詞があったけど、なんかいつまで経っても"son"なんだよな~。どっかで年相応の役をやって、イメージを打破してほしい。次は(また)スコッセシとの「インファナル・アフェア」のリメイク?マット・デイモンと?うーん、とっちゃんぼうや2人のおままごとにならないことを祈る。挑戦、だな。