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映画館だけでなく、レンタルやWOWOWなどなどで観た映画について


by staki007
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アビエイター

 「aviator」は「飛行家」という意味だったのね。映画を観てから初めて知った。観る前のハワード・ヒューズに対するイメージは、「野望家」とか「実業家」みたいな感じだったので、「飛行家」としてのロマンにあふれている様は意外だったし、かっこよかった。
 極度の潔癖症という人間的な不完全さを持っているとはいえ、あれだけ頭が切れて、ハンサムで、金持ちで、、、だったら、「それくらいええんちゃう」と僻みたくなるが、そこはご愛嬌。映画としては公聴会あたりをヤマに盛り上げていくし、それなりにカタルシスもあって楽しめた。

 ただ、この手の映画だとラストに「その後の主人公」を簡単に紹介するようなテロップが流れそうなものだが、この映画ではそれがなかった。映画は彼の人生の一部にスポットを当てているだけだからそれでいいんだ、ということなのかもしれないが、ハワード・ヒューズのことを知らない人間にとったら、その後のことが気になる。個人的には、ちょっと気持ち悪さの残る終わり方だったな。

 ディカプリオももう30歳か~。「"son"と呼ぶな」って台詞があったけど、なんかいつまで経っても"son"なんだよな~。どっかで年相応の役をやって、イメージを打破してほしい。次は(また)スコッセシとの「インファナル・アフェア」のリメイク?マット・デイモンと?うーん、とっちゃんぼうや2人のおままごとにならないことを祈る。挑戦、だな。


# by staki007 | 2005-03-31 16:22 | ドラマ

 その映画に入り込めるかどうかは、同一視できる登場人物がいるかいないかに関わる。と、経験的に思っている。それは、そのときの観客のバイオリズムにも多分に依存する。ハッピーなときならばハッピーな映画の登場人物に共感するだろうし、ブルーなときはブルーな登場人物に。だから同じ人が同じ映画を観ても、「いい」と思うときと「いまいち」と思うときがあると思う。そんなことを改めて認識させられた。

 結論が遅くなったが、この映画にはすごく入り込めた。冷静に考えれば、設定は荒唐無稽な部分も多いし、ハッピーエンドなのかも疑わしい。ただ、誰もが胸の奥に秘めて、通常の「おはなし」では敢えて触れないような部分に、この映画はスポットを当てる。そこに、私はなぜか共感を覚えてしまった。

 最近では、ストーリーを時間的に遡るタイプの映画が増えている。この映画もそうしたものの一つと言えるかもしれないが、「記憶」という切り口の奇抜さはチャーリー・カウフマンのイマジネーションのなせる技なのだろう。いい脚本にはいい俳優が集まって、必然的にいい作品になるということか。今回のジム・キャリーは今までに観たことがない自然体で意表をつかれた。「ネバーランド」以来心象が変わってきていたケイト・ウィンスレットも、「タイタニック」のことを忘れてあげたくなるほど、好きになった。

 最初にも言ったように、いまこの映画をここまで気に入ったのは、私のいま現在の心境に依存している。1年後、DVDを観たときに同じように絶賛できるかどうかは、わからない。でも、そういう一期一会の出会いが、映画を観る楽しみなのだとも思う。


# by staki007 | 2005-03-30 02:38 | 恋愛
 イギリス製作なんだ~。と観ると、確かにハリウッド製作のこの手の映画とは多少違うような気もする。自虐ネタが多いくらい?気がする、程度。別に「Mr.ビーン」好きなわけではないが、映画版の「ビーン」や「ラットレース」に比べると、ローワン・アトキンソンらしさは出ていたんだろう。ジョン・マルコビッチの存在感はさすが。ストーリー的には、伏線をぜんぶお笑いに使った挙句、敵の野望を最終的にくじくオチがあれとは、、、意外性はある。
# by staki007 | 2005-03-27 03:54 | コメディ

ナショナル・トレジャー

 ややこしさはゼロ。大人から子どもまで楽しめる正統的なディズニーらしい映画。突っ込みどころは多いけれど、「なんでアメリカに…」といった疑問は持つだけ野暮というところか。オチも能天気で好き。冒頭のシーンで少年だった主人公とオーバーラップしてニコラス・ケイジの薄らハゲ顔が出てきたときは失笑してしまったが、最後はそれなりにかっこよく見えてくる。悪役だけど、どこか憎めなさを残すショーン・ビーンの役柄は「ロード・オブ・ザ・リング」のボロミアにかぶせたのか?そういや、ショーン・ビーンの間の抜けた子分役の一人は、「15ミニッツ」の犯人の間の抜けた方だった。うーん、キャスティングの妙、というか、適材適所なんだろう。
# by staki007 | 2005-03-27 03:46 | アクション

マッチスティック・メン

 詐欺師が主人公となると、いやでも「スティング」のように観ている側が騙される映画を期待してしまう。この映画でも「騙し」が用意されているのだが、正直期待はずれだった。昨今さまざまな詐欺が横行しているせいか、私の本性が歪んでいるせいか、出てくる登場人物を頭から疑って観ていると、全部が伏線に観えてくる。「いやいや、そんなはずはない。もう一捻りあるはずだ」と思っていたのだが、結局「捻り」はないまま終わった。あのオチ自体は嫌いじゃないが、「騙されること」を期待していので、がっくし。


 あと、なんでこれがPG-12なのか?映倫の基準をみたら「模倣されてはいけない描写」になるのかな。詐欺は模倣しちゃダメだけど、今月のWOWOWのプログラムガイドを見てみると、暴力・麻薬・残酷描写以外で該当する映画ってあまりなさそう。これもご時勢ということか。

 お、「リービング・ラスベガス」はR指定ではないか。あれも、そんな厳しい規制が必要だとは思えんが… 単に、映倫の人はニコラス・ケイジが嫌いのかも?


# by staki007 | 2005-03-26 19:33 | サスペンス